【外信コラム】クマにヌートリアまで…そこまでやるか、韓国人の“強壮志向”

 以前、韓国人のツアーで中朝国境地帯を旅行したとき、見学先のクマ牧場で見た風景は衝撃的だった。おりの中ででっかいクマちゃんが皮製腹巻きをつけて横になっていた。聞くとおなかの胆嚢(たんのう)から定期的に胆汁を抽出するためだという。

 「熊胆(ゆうたん)」は漢方で強壮、万病薬として評判が高く、とくに韓国人は生の胆汁が大好き。そこでクマ牧場が韓国人向け観光コースになっていて、本モノを見せて現地販売しているのだ。生きたまま胆汁を吸い取られるクマちゃんはどこかぐったりしていて気の毒そのもの。殺して採取するのではないから人間的いや良心的、という説明だったが。

 韓国人の胆嚢(韓国語ではスルゲ)嗜好(しこう)は魚類にも及んでいて、ウナギ料理屋ではウナギの小さな胆嚢をミニグラスの焼酎に生で入れてぐい飲みさせる。

 ところが最近、今度は水辺に住む大型のネズミ「ヌートリア」の胆汁が「ものすごく体にいい」とのウワサが広がり高値を呼んでるとか。「ヌートリア」は外来種で元は食用もOKだが、韓国では野生化し農作物に被害があるので駆除対象になっている。駆除捕獲されたのが横流しで流通しているのだ。

 当局は胆汁の生食は寄生虫や細菌で危ないと警告を発しているが、韓国人の“強壮志向”はとどまるところを知らない。(黒田勝弘「ソウルからヨボセヨ」)

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ