【甘口辛口】発言がころころ変わる稲田防衛大臣は、ピチピチの魚には戻れなくとも心は「ワカシ」に戻って一からやり直してもらいたい

■3月15日

 「ぶり はまち 元はいなだの出世魚」という川柳がある。成長に伴い関東ではワカシからイナダ、ワラサ、ブリとなり地方によっては途中でハマチと呼ばれることもある。どちらも元はイナダ。将来の出世が見込まれる縁起のいいサカナで、こちらの「稲田」もトントンと大臣にまで出世なさった。ところが…。

 2004年12月、大阪市の学校法人「森友学園」が起こした土地、建物の抵当権をめぐる民事訴訟の第1回口頭弁論に、当時弁護士活動をしていた稲田朋美防衛相は原告側代理人弁護士として出廷したらしい。それを示す裁判所の記録があることが13日に分かったそうで、これ以上確かなものはない。

 しかし、稲田氏は同日の参院予算委員会で「(森友学園の)顧問弁護士ではないし、裁判に行ったこともない」と否定している。ならば公式記録の間違いか。国有地不正取得など学園の疑惑は後々の話で本筋とは関係ないはずなのに、隠そうとすればするほど「何かある」と世間は思うものだ。

 同じ予算委では、友人が理事長を務める学校法人の獣医学部新設で社民党の福島瑞穂議員に質問された安倍晋三首相がいきり立った。「私が政治的な力を加えたような質問。何もなかった場合責任をとれるのか」。いつもエキセントリックに攻め立てる福島氏が冷静だったのに、この日は逆。責任云々を持ち出されては質問もできなくなる。

 さすがに稲田氏は14日、出廷記録の存在を指摘され「答弁を訂正する」と国会で謝罪した。こんな記憶があいまいで発言がころころ変わる人が防衛大臣では心許ない。ピチピチ魚には戻れないが、心は「ワカシ」に返って一からやり直してもらいたい。 (今村忠)

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