【甘口辛口】春場所で大人気の“稀勢の里学習帳”本人も「いい男に描いてくれて」と大満足

■3月16日

 初日から札止めの大盛況が続く大阪の春場所。会場のエディオンアリーナ大阪の売店では新横綱稀勢の里グッズが売れ筋になっている。土俵入りのイラスト入りTシャツ(3240円)、ランチバッグ(1300円)、マグネット(700円)…。中でも子供たちに人気なのが土俵入りを表紙にした「ジャポニカ学習帳」だ。

 12日の初日に合わせ全国の書店文具店で売り出され、雲竜型土俵入りを描いた最もポピュラーなB5サイズ(300円)などノートは3種類。販売元のショウワノートの担当者は「予想を大きく上回る反響で追加生産に入った。日本中が昇進をどれほど待っていたかよくわかった」と話す。

 イラストを描いたのは元力士で漫画家の琴剣さん(56)。これまでも同ノートで白鵬の土俵入りの表紙を描いたことがあり、初場所の終盤に昇進ムードが一気に高まったとき「表紙にすれば絶対売れる」と自ら売り込んだ。同社は稀勢の里に懸賞金をかけていたこともあり、すぐに話はまとまったという。

 その時点で稀勢の里はまだ土俵入りの稽古さえしていなかったが、そこは元力士。実物を見なくても雲竜型のせり上がりの姿はお手のものだった。「佐渡ケ嶽部屋にお世話になった私が同じ二所ノ関一門の新横綱の土俵入りを描けた。漫画家になって30年近くたつが、これほどうれしいことはなかった」と琴剣さん。

 稀勢の里とは共通のお気に入りラーメン店があり、たまに食べに行く仲。イラストを見た稀勢の里は「いい男に描いてくれて…」と喜んだという。横綱で初めて結びで取った4日目も無難に白星を伸ばした。土俵入りも表紙に負けず、日一日と“絵”になっていく。 (今村忠)

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ