【甘口辛口】侍ジャパンの世界一奪還の瞬間はしっかりこの目で…「親心応援」も考えもの

■3月17日

 昨夏のリオ五輪で「自分が見ていると負ける」と思いテレビを消して感動的瞬間を見逃した人が多いことを知った。子供の試合を「怖くて見ていられない」と目を閉じてしまう親が多いことから、肉親と同じような気持ちになって応援することを「親心応援」と名付けた。

 昨年、小欄が親心応援だったのは大相撲。19年ぶりとなる国内出身横綱を目指していた稀勢の里の一番を、怖くてまともに見ることができなかった。ただ、それも先場所まで。横綱となった今場所は、ゆったりとした気持ちで見ていられる。新横綱も初優勝というプレッシャーから解放されたことが良かったのか、落ち着いた取り口を見せている。

 15日に決勝トーナメント進出を決めたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でも親心応援だった国民は多いはず。死闘を演じた12日のオランダ戦では、日本が守備の際は「点を取られたらどうしよう」と、思わずテレビから目を離した読者もいたのではないか。

 WBCの舞台は米国西海岸に移る。日本が舞台の2次リーグまでは大声援を背にした“ホーム”だったが、これからは“アウェー”での戦い。五輪での審判経験もあるアマチュアの元審判員は「日本の選手は外国人コンプレックスがある」と指摘する。五輪で「選手村ではなく日系のホテルに泊まり、料理も特別。試合で初めて外国の雰囲気を味わうので、普段文句を言っている選手が何も言えない」という場面を見ているからだ。

 今回の日本代表で、WBCの出場経験があるのは青木、内川、牧田ら7人。彼らの経験に期待しよう。世界一奪還まであと2勝。感動的瞬間を、小欄は目をつぶって見逃すかもしれない。 (鈴木学)

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