【甘口辛口】桜に心騒ぐのは古今東西共通…米国から桜の返礼として贈られたハナミズキは今年あたりに花咲かせるか

■3月18日

 米国の首都ワシントン恒例の「全米桜祭り」の主役、ポトマック川沿いの桜が見頃を迎えているそうだ。米国立公園局によると、ピークは19日から21日にかけて。あちらの気候はダイナミックなのか、2014年と15年には満開が4月にずれ込んだりしているが、今年は記録上で最も早い満開だという。

 桜に心騒ぐのは古今東西共通で、春先に芽吹き、つぼみが出て、満開から葉桜までの統計が国立公園局にちゃんとある。見頃の定義はワシントンに12種ある桜のうち最も多いソメイヨシノが「70%開花したら」。なお日本でも標準木であるソメイヨシノの表記は通称なのか「ヨシノ」となっている。

 桜祭りは1912年に東京から日米友好のしるしとして贈られた桜が始まり。提唱者は親日家の女性紀行作家、エリザ・シドモアで、1896年の明治三陸地震の際に現地入りして寄稿した文章は、「tsunami」という言葉を使った最古の英語文献として知られる。

 スイスで亡くなったシドモアを悼み、遺体は日本政府の配慮で母と兄が眠る横浜山手外国人墓地に葬られた。墓所の隣には1991年にワシントンから里帰りした桜が植えられ、「シドモア桜」と命名。接ぎ木で増えた子孫が各地で花を咲かせている。

 実は桜の返礼として、米国からもハナミズキ60本が贈られている。現存するのは東京・都立園芸高校の1本だけだが、100周年の2012年から15年にかけて3000本が贈られ、東京・代々木公園をはじめ花巻や釜石、広島などに植えられた。苗木から花を咲かせるまで数年。今年あたり、ソメイヨシノが終わった頃に見事な赤や白の花が見られるのではないか。 (親谷誠司)

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ

    どう思う?

    「どう思う?」一覧