【iRONNA発】日本人と性 セックスレス社会は本当にヤバいのか 鈴木涼美氏

 いま日本の夫婦やカップルの間でセックスレスが蔓延(まんえん)しているという。ある調査によれば、その数は全体の半数にも上り、少子化や人口減少の一因になっていると指摘する声も少なくない。でも、本当にそうなのか? 日本人と性、セックスレス社会の在り方を考えたい。(iRONNA)

 放って置いても人は死ぬし、女と寝る。そういうものだ。

 村上春樹の小説『風の歌を聴け』の有名な一文だが、日本のセックスの現状を調査で見ると、どうやら人は放っておいても死ぬが、放っておくと女と寝ないようである。

 日本はセックストイやアダルトビデオなどのエロメディア、性風俗産業などセックス周辺のモノやビジネスが高度に発展していると言われる。セックスレスの悩みは何も現代に限ったことではないだろうが、最近では調査結果などがセンセーショナルに報道されたせいか、テレビや雑誌の特集が散見され、私も取材を受けることが増えた。

 ただ、セックスレス特集の多くは、さらっと深刻な少子化について触れているぐらいで、それ以外の問題点はイマイチ不明瞭である。日本の少子化に夫婦のセックスレスが無関係とは言えないが、トレンドとしての草食化やセックスへの興味の減退が少子化の直接的な要因となるように、私にはどうしても思えないのだ。

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