【甘口辛口】東京五輪へ向け大なたを振るったはずのマラソン代表選考も結局は不透明

■4月20日

 「わかりやすくなった」「透明化された」と2020年東京五輪マラソンの新しい選考方式が大々的に報じられた。五輪前年の19年9月以降に「グランドチャンピオン(GC)レース」を新設し男女各2人を自動的に決定する。GC出場は今夏から19年春までの国内主要レース(GCシリーズ)で一定の順位、記録のクリアが条件という。

 これまでは五輪前年の国内主要大会、世界選手権の成績をもとに理事会などで協議し、代表を決めてきた。しかし、気象条件やコースの高低差など条件の違いから「ああだ、こうだ」と選考は難航。最後は人の主観が入り込んで記録がよくても落選し涙をのむ選手もいた。

 なるほどGCシリーズ、GCレースと2度結果を出す必要があり主観も排除される。そこまで大なたをふるいながら、GCレースをなぜ恨みっこなしで3枠を一発選考にしなかったのか。もう一つ「ファイナルチャレンジ」というのがあって残り1枠は19年冬からの国内3大会に残す。このへんが門外漢にはまだまだわかりにくい。

 「ファイナル…」は3大会で最速タイムをマークした選手が選ばれるという。ただし、GCレースの3位にも及ばぬタイムでは「おかしい」と不満が出ても仕方ない。ずっと中継してくれているテレビ局などの手前残した1枠かもしれないが、タイムを選考条件にするとまたひと悶着起きるのではないか。

 GCレースの時期、コース選定などはこれから。五輪本番に近いコースで実施してこそ意味があるが、大規模な交通規制で警察の全面的なバックアップの要請などクリアすべき問題も多い。大なたをふるったからには、それなりの成果に期待するしかない。 (今村忠)

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