【iRONNA発】北朝鮮有事 日本が取るべき選択肢はこれしかない 松竹伸幸氏

 もはや火薬庫と化した朝鮮半島情勢だが、北朝鮮の挑発がやむ気配はない。「米軍が先制攻撃に踏み切れば、いかなる戦争にも対応する」。報復を警告した北朝鮮の標的には、むろん日本も含まれる。迫り来る北朝鮮有事に日本はどう対応し、いかに備えるべきか。北朝鮮クライシスを考察する。(iRONNA)

 北朝鮮情勢が風雲急を告げている。真剣な対策が必要だ。軍事対応と外交努力をどう適切に結合させればいいのか、その「最適解」を見つけだすことが決定的に重要だと考える。軍事対応だけでも、あるいは逆に外交努力だけでも、北朝鮮の核問題には対応できない。歴史的な経緯を見れば、それは明白だ。

 いわゆる1990年代前半の朝鮮半島第1次核危機。米クリントン政権が軍事対応を志向したが、その道を進めば100万人以上の死者が出るとの試算も出され、当時の韓国・金泳三(キム・ヨンサム)政権が断固として反対したこともあって、軍事対応には至らなかった。

 一方、その核危機がカーター元米大統領の訪朝によって回避され、北朝鮮は94年のいわゆる「米朝枠組み合意」により、核兵器を最終的には放棄することを約束した。その見返りに北朝鮮に対して軽水炉2基を供与するとともに、それが完成するまでの間、毎年50万トンの重油を供与することになり、日本も軽水炉建設費の30%を負担した。

 当初は「外交努力」の成果だとみられたが、北朝鮮は秘密裏に核開発を続行しており、ついには国際原子力機関(IAEA)の査察を拒否し、核拡散防止条約(NPT)からの離脱も宣言、外交努力は見事に破綻したのである。

 要するに、これまで世界がどういう対応をしようとも、北朝鮮は核、ミサイル開発をやめなかったということだ。では、そういう国とどう向き合えばいいのか。われわれは今まさにこの問題に直面している。

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