【外信コラム】献身的な台湾人夫たちの「男はつらいよ」

 台北の知人に赤ちゃんが生まれた。30代前半で、なかなかのイケメン。育児もしっかり分担する「イクメン」でもある。

 赤ちゃんを風呂に入れるのは彼の役目なのだが、奥さんは最近、実家に帰っている。そこで毎日、仕事の後に妻の実家まで風呂に入れに行き、その後、自宅に帰って一人で寝るという。「猫の世話があるし、バイクで30分くらいだから」と、なんとも献身的だ。

 その話を家人にしたところ、見聞きしたという台湾人男性の「献身話」を聞かされた。いわく、「カバンを持つ」「送り迎え」は当たり前。喫茶店で一心不乱にスマホをいじる彼女の口に、男性が様子を見て甘い物を運んであげる▽彼女が美容院で髪を切る間、ずっと座って待っている-など。「それに比べて…」と風向きが悪くなってきたので、いい加減なところで切り上げたが、ことほど左様に台湾の、特に若い男性は女性に優しいらしい。

 女性もちやほやされるのに慣れているようだ。ただ、度が過ぎると「公主病(お姫様病)」と批判されることもある。

 そういえば、台湾式の居酒屋で男性諸氏がウイスキーの瓶を囲み、ストレートでがぶ飲みする姿をよく見かける。「よくやるよ」と冷めた目で見ていたものだが、何かストレスでもたまっているのかも。(田中靖人「台湾有情」)

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