【甘口辛口】「加計文書」再調査、国民には政府と文科省が一体化した隠蔽工作としか見えない

■6月12日

 「加計文書」の有無について、再調査を拒んでいた松野博一文科相が一転して再調査へ方向転換した。学校法人加計学園の獣医学部新設をめぐり「総理の意向」などと記載されている文書だ。政府の「文書の存在が確認できない」との説明に、7割以上の国民が「納得できない」とした。さすがに世論を無視できなかったようだ。

 前川喜平前文科事務次官が実名で告発し一部職員も匿名で存在を認めた。国会では、文書共有のために送られたメールの送受信欄にあった10人の職員が実在するかと野党議員に聞かれた文科省局長が「同姓同名はいる」と答えた。マンガみたいな答弁は国民を愚弄したも同然だった。

 今回は白紙に戻し徹底的に調査し直す必要があるのに、松野文科相は「国民から多くの声が寄せられている追加調査」とした。追加というのは前の調査である程度の結果が出ていて足りない部分を補うことだろう。国民に対してか、政府に対してか。誰に向かって説明しているのかわからず真剣味も伝わらない。

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