【甘口辛口】最年少プロ棋士の藤井四段、大人の思惑に惑わされることなく連勝記録を伸ばしてほしい

■6月13日

 デビュー後の連勝記録を25に伸ばした将棋の史上最年少プロ棋士、藤井聡太四段(14)の“グッズ”が飛ぶような売れ行きという。自ら揮毫(きごう)した「大志」の2文字が印刷された扇子(2268円)が東京、大阪両将棋会館で7日に発売されると約40分で完売。翌日のオンライン販売でも数秒で売り切れというから驚く。

 ネットオークションでは2万2533円の値がついたとか。扇子には「四段 藤井聡太」の署名があり、タイトルを取れば署名は段位でなく「名人」「王将」などタイトル名を肩書にするのが習わしという。その時期もすぐにきそうで「四段…」の扇子はレアものとして“お宝”になるのでは、と聞いた。

 これには美人棋士で知られる香川愛生(まなお)女流三段が「稀代の天才の活躍を利用して本当のファンの邪魔までして…自分たちだけ儲けようとする考えは許さない」と、自身のツイッターで転売にかみついている。同じ棋士として気持ちもわかるが、ネットオークション全盛のいま、こればかりは打つ手はない。

 そもそも四段クラスの棋士の扇子は、昇段祝賀会などで記念品として配るもの。グッズとしての発売はありえないという。「ファンの要望があったから、などと理由は後付けできる。連勝と同じで連盟の“便乗商法”も止まらないかも…」とある棋士は皮肉った。

 グッズ第2弾として12日からクリアファイル(324円)も発売された。そのうち、初段で3万2400円という一般の段位免状に藤井四段が直筆の署名を入れ、特別に倍額で発行してもフシギではない。大人の思惑に惑わされることなく、まっすぐ連勝記録を伸ばしてもらいたいものだ。 (今村忠)

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