【甘口辛口】ピンとこないW杯出場「王手」 疑問符ついたままのハリル体制、監督一人に任せず協会総出で長所洗い直しを

■6月15日

 W杯出場に「王手」をかけたといってもピンとこない。1対1の引き分けに終わったサッカー・ロシアW杯アジア最終予選のイラク戦。既にW杯出場の可能性が消えた相手なのに日本は勝ち切れなかった。相も変わらぬハリルホジッチ監督の脈絡のない選手起用が目立ち、「納得のいく引き分け」にはほど遠かった。

 けが人が多く対応に苦慮したとはいえ、途中出場した7日のシリア戦で切れ味鋭いプレーを見せ「イラク戦の切り札」と期待されたFW乾はなぜ出番がなかったのか。全くの無名ながらブルガリアから呼ばれたMF加藤も使われず、何が「サプライズ招集」なのかもわからないままだ。

 ある専門家は言う。「乾もそうだが、ハリルは固定観念として日本人ぽく細かなテクニックのある選手より、フィジカルの強さやスピードがあって一人の力で戦える本田のような選手が好みのように見える」。Jリーグを軽視し海外組を優先的に招集するのもうなずけるが、そんな人が日本代表の監督というのもフシギだ。

 日本は次の豪州戦(8月31日、埼玉)に勝てば出場が決まるが、W杯予選で勝ったことがない。王手と背中合わせで3位転落の危機感さえ漂う。専門家は続けた。「勝ち点1差でも豪州は日本に勝てば最終戦は格下のタイで出場はほぼ決まり。日本の最終戦は強敵サウジアラビア。豪州の方が王手をかけたという実感が強いだろう」

 「大丈夫か?」と疑問符がついたままハリル体制でここまできてしまった。もう監督を代える暇はない。しかし、監督一人に任せず協会総出で日本の長所を洗い直す時間はあるだろう。夏休み最後の夜に日本中の悲鳴は聞きたくない。(今村忠)

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