【iRONNA発】一橋大講演中止問題 百田尚樹氏の「表現の自由」は奪われた 潮匡人氏

 作家の百田尚樹氏が登壇予定だった一橋大の講演会中止騒動が波紋を広げている。一部の圧力団体が百田氏に「差別扇動者」とレッテルを貼り、講演を中止に追い込んだ。これは明らかな「言論弾圧」といえるが、いつもなら「自由を守れ」と声を上げるリベラルメディアはなぜ沈黙を続けるのか。

 今回の騒動に対して「護憲リベラル派」は関心を示さない。百田氏が自らツイッターで情報発信するなどしたため、問題が露見したが、そうでなければ、埋もれていたであろう。

 この件は「表現の自由」に深く関わる。憲法上、優越的地位を占める重要な精神的自由権が侵害されたといえるが、護憲リベラル派は沈黙を続ける。朝日新聞は6月9日付朝刊の目立たない第3社会面でエクスキューズのように報じただけだ。同社が綱領に掲げる「進歩的精神」はいまだ発揮されていない。

 またなぜ、一橋大は問題視しないのか。法学部やロースクールで憲法を講義する教授らが、なぜ「自由を守れ」と声を上げないのか。不思議である。それどころか、大学の一部教員からも中止を求める声が出ていたという。正気の沙汰とは思えない。百田氏の講演を中止に追い込んだ団体はネット上でこう呼びかけた。

 「百田氏は、悪質なヘイトスピーチ(差別煽動(せんどう))を繰り返してきました。下記はその一例です。『もし北朝鮮のミサイルで私の家族が死に、私が生き残れば、私はテロ組織を作って、日本国内の敵を潰していく』。これらヘイトスピーチは、日本も1995年に批准した人種差別撤廃条約が法規制の対象としている極右活動・差別の煽動行為に当たる違法行為です」(一部抜粋)

 もし本当に、百田氏の言論が「違法行為」に当たるなら、講談社や新潮社、文芸春秋など大手や老舗の出版社は軒並み捜索対象となるが、そうした話は聞かない。

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