台湾では「市民の足」 乗り合い自転車文化、日本でも…

 自宅近くのコンビニ前に、真新しい自転車が止めてある。しばらく置きっぱなしになっているので、不思議に思って調べてみたら、「oBike(オーバイク)」という乗り合い自転車だった。

 シンガポール発の企業が4月から台湾各地で運営を始め、料金は15分ごとに2台湾元(約7円)。最大の特徴は専用の置き場がなく、どこでも乗り捨て可能なことだ。利用者はスマートフォンの地図で、空き自転車を探す。公共の自転車置き場ではなく路上に乗り捨てる人がいて問題化している、というおまけの情報もあった。

 興味深いのは、台湾の大都市には、すでに公共の乗り合い自転車があることだ。台北市周辺は「YouBike(ユーバイク)」といい、現在は台北だけで300カ所以上の置き場が整備され、1万台以上が利用されている。市が助成金を出し、初乗り30分が5台湾元(約18円)。バスの初乗り15元(約55円)と比べると安く、通勤や買い物に利用する人も多い。歩道に自転車専用レーンが整備されているところもあり、「市民の足」といった感覚だ。

 ここに民間企業が参入するからには、採算の見込みあってのことだろう。東京での取り組みは、まだ一部の区だけという。2020年の五輪に向けて、台湾の事例は参考にならないだろうか。(田中靖人「台湾有情」)

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ

    どう思う?

    「どう思う?」一覧