【甘口辛口】フェデラーの世界ランクよりグランドスラム制覇狙い…体力で不利な錦織も真似てみては

■7月16日付

 錦織圭が3回戦で姿を消してしまい、とんと見る気にならなかったテニスのウィンブルドン選手権で、ロジャー・フェデラーが男子単で11度目の決勝進出を果たした。ついつい見てしまったトマーシュ・ベルディハとの準決勝では、2度のタイブレークを制して3-0でストレート勝ちした。

 今大会ではまだセットを失っておらず、35歳にしてあきれるほどの強さを見せている。ベルディハ戦の第3セット、15-40の相手ブレークポイントも、強力なサーブで簡単にしのぐ。タイブレークの勝負強さといい、気力と体力の充実ぶりがハンパではない。

 フェデラーの世界ランキングは現在5265ポイントで5位だが、その内訳がすごい。今年の全豪優勝で2000点。3月のマイアミ・オープンとBNPパリバ・オープン優勝で各1000点。6月のゲリー・ウェバー・オープン優勝で500点。あとは2月のドバイ選手権2回戦負けの45点と昨年のウィンブルドン4強の720点。わずか6大会だから計算も楽だ。

 昨年のウィンブルドン後から背中や左膝のけがが続き、考え方を変えたのだろう。今年1月の全豪で長年のライバルのラファエル・ナダルとの死闘を制して優勝し、復活を印象づけた後、全仏を含むクレーコートシーズンの大会をすべてパス。体調万全で得意の芝に臨んだ作戦が成功している。

 世界ランキング1~4位がすでに敗退し、決勝の相手は6位のマリン・チリッチ。勝てば8度目の優勝となり、ピート・サンプラス、ウィリアム・レンショーを抜いて歴代単独1位となる。ランキングよりグランドスラム制覇。体力で不利な錦織にも、そんな戦略のほうが向くのではないか。 (親谷誠司)

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ