【甘口辛口】いやいや大臣になった江崎沖縄北方担当相、野党の「やる気がないなら辞めろ」もまっとう

■8月9日

 「いい人」「優しい人」「われわれの要望をよく聞いてくれる」。テレビを見ていたら、入閣早々失言した江崎沖縄北方担当相は地元愛知県一宮市の有権者にはすこぶる評判がいいようだ。地域住民の意見をまとめ、横断歩道設置やゴミの分別方法など自治体との折衝にあたる町会長あたりは適役、との声もあるとか。

 そんな人が間違って?大臣になってしまった。安倍首相の入閣要請に「激務をこなせる自信がない」と固辞したが、所属する二階派に押されて渋々応じた。揚げ句に「しっかりお役所の原稿を読む。立ち往生より答弁書の朗読」「(領土問題は)素人」発言。後で陳謝したものの、本人が言うように「覆水盆に返らず」だ。

 失言というより「本音」というべきだろう。ふつうは喜々とするのに、これほどいやいや大臣になった人も珍しい。73歳で衆院当選6回。もう1期務め波風立てずに議員人生を全うしたかもしれない。大臣就任はある意味“悲劇”ともいえるが、国民にとってはこんな迷惑な話はない。

 とりわけ様々な問題を抱える沖縄県民がどんな思いで受け止めたろう。領土問題に関しては重要ポストとして十分な知識が必要とされる諸外国に比べ、沖縄県民や元北方領土住民の立場に立って然るべき人を起用しているとはとても思えない。「歯舞(はぼまい)群島」の「歯舞」が読めずひんしゅくを買った沖縄北方相もいた。

 「みなさんの知恵で色をつけてもらう」と主体性ゼロ。野党からは「やる気がないなら早くやめた方が身のため」との声もあがっており、国会が始まれば集中砲火を浴びせるだろう。それに耐え抜く見識を持ち合わせているかどうかも、おぼつかない。 (今村忠)

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