【iRONNA発】危険あおればカネを生む「核のごみ利権」 科学的特性マップ公表 武田邦彦氏

 原子力発電所から出る高レベル放射性廃棄物「核のごみ」について、経済産業省は最終処分場の候補地となり得る地域を示した「科学的特性マップ」を公表した。日本の基礎自治体約1750のうち、約900が安全に処分できる可能性が高いとされたが、紆余(うよ)曲折は避けられそうもない。マップの公表で議論は進むか。(iRONNA)

 どんな産業でも、その産業から出る廃棄物や有害物の処分ができない場合、工場などの建設や操業は許可されない。もしも、許可されるようなことがあったら、日本中が危険物や有毒物質であふれかえるだけだ。

 だが、1つだけ例外がある。それが原発である。原子力発電は昭和38年から運転されていて、50年を超えている。それでもまだ運転により発生する廃棄物を処分することができないという異常な状態にある。

 その最大の要因は「あまり危険ではないものなのに、非常に危険」ということになっているためだ。理由は、原発を止めたい反対派と、利権を得たい賛成派の思惑が一致するからである。原発の廃棄物が危険だという幻想を抱かせて、原発を止めようとする反対派のやり方は納得性があるが、賛成派までが安全なものを危険という理由はわかりにくい。

 なぜこの点を強調するかといえば、筆者自身、日本原子力学会に核廃棄物の安全性に関する論文を提出し、学会賞の最終選考に残っているからだ。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ