【甘口辛口】「沢村賞」争う巨人・菅野と西武・雄星 天国の沢村栄治はダブル受賞を望んでいるかも

■10月6日

 先日、お伊勢参りで三重・伊勢神宮の内宮に向かっているとタクシーの運転手がうれしそうに話しかけてきた。「ここで沢村栄治の生誕100年の記念試合を行ったんです」。右手に伊勢市倉田山公園野球場が見えた。

 巨人-日本ハムのオープン戦が「沢村栄治生誕100周年記念試合」として実施されたのは3月22日のこと。巨人は高橋監督を含む全員が伝説的大投手の永久欠番「14」をつけて臨んだが1-2で敗れ、プロ野球草創期に活躍した大先輩に勝利を届けることはできなかった。

 三重県宇治山田市(現伊勢市)出身の沢村栄治は、プロ野球史上初を含む3度のノーヒットノーランを達成するなど巨人のエースとして活躍。しかし度重なる徴兵により肩を痛め、プロ通算5年で63勝22敗の成績を残して1944年に27歳の若さで戦死した。34年に全日本に参加し、ベーブ・ルースを擁する全米チームに敗れたものの1失点完投したことも伝説のひとつ。球速は約160キロだったと分析する専門家もいる。

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