【甘口辛口】東大の歴史的な勝ち点、慶大・岩見の5試合連続本塁打…神宮で続いた“幸運”

■10月10日

 「あっ、愛子さま」。一瞬わが目を疑いそうになった。8日の昼過ぎ、神宮第2球場から出てきた少女たちの一人が皇太子ご夫妻の長女、愛子さまだった。場違いなスーツ姿のSPがいて気がついた。東京都高校野球秋季大会1回戦で駿台学園と対戦した学習院を女子高等科の学友と応援されたのだろう。青春真っただ中のほほえましさを感じた。

 好天に誘われ、久しぶりに東京六大学野球を見に足を運んだ神宮球場のお隣での偶然の出来事だった。神宮でのお目当ては“慶応のエルドレッド”岩見の本塁打だったが、着いたときは第1試合の東大-法大2回戦の六回。1回戦で先勝した東大が8-4でリードしていた。

 プロ志望届を出している東大のエース宮台が法大の追撃をかわして8-7で連勝。2002年秋の立大戦以来15年ぶりの勝ち点で、法大に連勝しての勝ち点は1928年秋以来実に89年ぶり。たまたま観戦した日に歴史的な勝ち点を目の当たりにできたのも愛子さまに続く偶然で、幸運というほかない。

 幸運はまだ続いた。第2試合の五回、岩見の5試合連続という史上初の記念すべき本塁打(通算20号)まで見せてもらった。滋賀の比叡山高出身の岩見は一浪して慶大に入った。1メートル87、108キロの大男で、ワイルドな風貌は比叡山の僧から源義経の忠実な家来になった怪力無双の荒法師武蔵坊弁慶を想像させる。どことなく雰囲気のある選手だ。

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