【iRONNA発】選挙とメディア 公平無視した罪深きワイドショー番組 安倍宏行

 3年ぶりの衆院選は自民・公明与党の圧勝劇で終わった。国民は安定政権の継続を支持したわけだが、それにしても期間中にこれほど風向きがころころ変わった選挙も珍しい。その主たる原因は既存メディアの偏向報道にある。これでいいのか。

 「テレポリティクス」という言葉が、かつてあった。テレビを意識した政治、という定義だが、最近とんと聞かなくなった。とはいえ、政治家がテレビを意識していることに変わりはない。

 そして、インターネット選挙が解禁となってから既に4年がたった。最も変わった点といえば、政党や政治家のメディア戦略が進化したことである。国会討論はテレビ中継を意識したものとなり、大きなフリップを使って視聴者が一目で分かるように各議員が工夫するようになった。

 政党がインターネットを使いこなすようになってきたのも顕著だ。自民党の動画チャンネル「Cafe Sta」はその典型だ。生放送もあれば録画で見逃し視聴もできる。有権者は、より多くのメディアで政治情報に触れることができるようになった。

 一方で、テレビの役割は全く進化していない。いや、むしろポピュリズム(衆愚政治)を助長しているとしか思えない。とりわけ、朝や昼過ぎのワイドショーには大きな問題がある。政治に多くの時間を割くこと自体は問題ない。しかし、それはあくまで「公平公正」に扱っている限りにおいて、である。

 特に、一部の局で「モリカケ問題」にほとんどの時間を割いたことに違和感を抱いた視聴者も多かろう。問題の本質が何なのか、今でも分からない人は多いのではないか。「オトモダチ」への優遇が悪いといっても、世の中そんなことはごまんとある。やはり法的にどのような瑕疵(かし)があるのか、それを明確にするのがメディアの役割だろう。

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