【甘口辛口】50代でも元気に宇宙へ…野口さんが3度目のフライトへ

■11月12日

 見た目はともかく実際なってみると、56歳なんてまだまだガキだと自分では思っている。3度目の宇宙行きが決定した宇宙飛行士の野口聡一さんは、9日の会見で「50代でも宇宙に元気よく行けるという姿を全国に見せたい」と言った。

 2019年終わりごろから約半年間、国際宇宙ステーション(ISS)で過ごし、滞在中の20年4月15日に55歳の誕生日を迎える。野口さんの初飛行は05年のスペースシャトル「ディスカバリー」。03年の痛ましい「コロンビア」の事故でシャトル運航が中断し、再開第1号という重大なミッションだった。

 初めてにもかかわらず、15日間のフライトで冷静沈着に任務をこなしたことが高く評価され、09年の2度目はロシアのソユーズ宇宙船に乗り、ISSに161日間滞在。そして3度目の今回、最も大変なのは、乗る宇宙船がまだ未定なことだ。

 ソユーズか、米NASAの新宇宙船「オリオン」か。オリオンは火星探査をにらんで19年末に無人で初飛行予定だが、20年11月の再選をにらみ、実績を残したいトランプ米大統領が有人飛行を指示。NASAは経費と安全性を理由に今年5月に初飛行は無人と発表したが、計画が前倒しされる可能性もある。クルーは複数の機体用の訓練が必要で、つまり負担も倍だ。

 「経験を生かし、どちらでも対応できるように訓練したい」と野口さん。地上に戻ってくる20年は東京五輪の年でもある。「日本選手団のアスリートと同じく『日本代表』として宇宙を舞台に任務をしっかり遂行し、国民の皆さんに誇りと感動をお届けしたいと考えています」。世界中の50代の代表としても、ご活躍を祈念しております。 (親谷誠司)

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