【甘口辛口】「ボーナス1億円」を手にするのは大迫で決まりか 日本記録更新が現実味、男子マラソン界の救世主

 ■12月5日 「ボーナス1億円」を手にするのは、どうやら彼で決まりか。3日の福岡国際マラソンで優勝した大迫傑(26)。男子日本歴代5位の2時間7分19秒をマークし日本勢最高の3位に入った。同時に「男女とも日本記録更新で」と、日本実業団陸上競技連合が2015年に打ち出した破格の1億円の報奨金も現実味を帯びてきた。

 男子の日本記録は高岡寿成(カネボウ)が02年に出した2時間6分16秒。もう15年も破られていない。そこへ4月のボストンに次ぎフルマラソン2回目の大迫が、世界から遠ざかっていた男子マラソンの救世主のように現れた。大きなストライドで、背筋が伸びたキリッとした走りだった。

 早大卒業後、日清食品を1年で退社し、いまは世界の長距離のエリートが集うナイキ・オレゴンプロジェクトのプロランナー。早大時代の恩師渡辺康幸氏(現住友電工監督)は言う。「大迫が3年のとき一緒に現地を視察し、スタッフや環境を見てここならと思った。日本のぬるい環境にいては世界と対等に戦えないという強い気持ちがあった」。

 レース後のインタビュー台では5歳になる娘の優ちゃんと写真に納まった。いままでのマラソンではなかった光景だ。早大時代は部内の「トップシークレット」だった学生結婚を経て、若くして背負った家族を養う責任の重さがプロ意識の高さにつながっているのかもしれない。

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