正論新風賞・喜びの言葉 小川榮太郎氏「古典との対峙を疎かにする民族に文芸の未来はあり得ない」

 光栄と厳粛-。正論新風賞をお受けするに当っての率直な感想です。

 「自由と民主主義を守り、個人と国家の尊厳が大切にされる社会を築く」正論路線こそは、私が、この数年、言論人として死守しようとしてきた道であると共に、今、日本社会の中枢で存亡の危険にさらされている価値規範といえるからです。

 私は元来、文藝の徒であって政論の徒ではなく、道理を説くよりも、風雅に遊び、美を見極め、孔子の「中行の徒なければ、狂狷か」という「狂狷」に近い生き方をしてきました。

 しかし、今、日本は、私のような微力な文士が、風狂に身を任せ、美に遊び得ないほど、国の土台が壊され続けています。

 風狂転じて安倍晋三氏の再登板運動に身を投じたときに、私の中での二足の草鞋(わらじ)が始まりました。

 日本の心を深く尋ね、静かな言葉を紡いでゆく文藝。

 一方で、国の土台である「自由と民主主義」「個人と国家の尊厳」を様々な手段で突き崩そうとする勢力との、言論を通じての戦い。

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