正論新風賞・喜びの言葉 三浦瑠麗氏「自由の射程の広がりこそが、自由主義者の矜持であり見識」

 この度の受賞をたいへん光栄に思います。ご推薦を頂きました皆様、良い仕事の場を与えてくださった皆様に、感謝申し上げます。

 受賞に際し、改めて、「自由と民主主義」、「国家と個人の尊厳」を標榜(ひょうぼう)される正論路線について伺う機会があり、いろいろと考えさせられました。及ばずながら、私は自らの言論活動の根本に、自由の価値観を置いて活動してきました。学者や物書きというの、自由な空気がなければ呼吸もできない生き物です。当初、自由の射程は、「私の自由」というところからはじまります。

 「私の自由」が達成された暁には、けれど、社会としての自由に目が向かないといけません。これがJ・S・ミル以来、何百年にわたって知識人に突き付けられてきた「自由を獲得した後に何をするか」という問いです。

 当然、自由を守るために、民主主義を守り、国家を守るという方向への展開が必要です。同時に、自由の射程を社会全体に広げ、より恵まれない立場にある者にまで行き渡るよう努力する。そういう方向にも展開させなければならない。この射程の広がりこそが、自由主義者の矜持(きょうじ)であり、見識でなければならないと思うのです。

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