【甘口辛口】胸が熱くなる死闘の中で目に余った秩父宮の芝 「聖地」使用がふさわしい試合に厳選してもいい

 ■1月9日 難攻不落の帝京大の牙城を攻め落とすのは古豪明大だったのか。後半5分に明大がPGで20-7と差を開げたときに思ったほどだ。7日のラグビー全国大学選手権決勝。下馬評では秋の対抗戦で41-14と圧勝している帝京大の優位は動かなかったが、チャレンジャー精神が横溢(おういつ)した明大が予想外の戦いを見せた。

 結果は21-20の1点差で帝京大が9連覇。1996年度を最後に遠ざかっている明大の21年ぶりの大学日本一はならなかった。「高校代表」「高校代表候補」といった肩書のある選手は帝京大より多いといわれる明大が、持っている能力を発揮し始めたようだ。「人材の墓場」の陰口もどうやら返上らしい。

 帝京大もリードされても王者らしく慌てず騒がず、後半になって底力を発揮したのはさすがだった。前半6分に外したPGなどプレースキックを確実に決めていたら「明治の勝ち」との声も聞こえたが、それはどうか。決められたら、それなりに帝京大のスイッチの入り方も違っていたのではないか。

 胸が熱くなるほどのすばらしい決勝だったが、舞台となった秩父宮の芝の状態は目に余った。スクラムなどで芝がめくれ、その都度レフェリーが時計を止め係員が修復したが、1トライを争う死闘の最中でまさに興ざめ。高層ビルが隣接し日照時間が少ないのはわかるが毎年のことで、どこまで本気で改善に取り組んでいるのか首をひねる。

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