【主張】米副大統領来日 偽りの融和認めぬ結束を

 安倍晋三首相と、来日した米国のペンス副大統領が会談し、北朝鮮の核武装は決して容認できないとして、日米韓の3カ国で圧力を堅持すべきだとの立場を確認した。

 国連決議に基づく制裁の抜け穴となる密輸の取り締まりを強化していくことでも合意した。

 北朝鮮に核武装をあきらめさせるには、圧力路線の継続しかない。これを確認した会談を評価したい。

 日米両国は、北朝鮮が核・ミサイル戦力を放棄するまで、最大限の圧力をかけ続けるとともに、韓国が対北包囲網からこぼれ落ちないよう、文在寅政権に働きかけねばならない。

 首相は共同記者発表で、韓国を念頭に「北朝鮮のほほえみ外交に目を奪われてはならない」ことで認識が一致したと強調した。

 ペンス氏は、北朝鮮を「最も非道で抑圧的な政権」だと非難し、核開発を進める北朝鮮が「五輪の旗の下に隠れることは許されない」と語った。「妥協は挑発を招くだけだ」と述べ、強い圧力をかける必要性を訴えた。

 いずれも当然の認識である。両氏は平昌五輪開会式出席のため近く訪韓し、文大統領と会談する。北朝鮮による融和ムード演出工作にこれ以上惑わされないよう、日米で文氏に強くクギを刺すべきである。

 五輪を機に北朝鮮は偽りの笑顔を見せ、制裁破りに韓国を利用している。韓国は、入港を禁じていた北朝鮮の貨客船「万景峰92」の入港まで認めてしまった。

 パラリンピック後に予定されている米韓合同軍事演習の中止または規模縮小も、北朝鮮は狙っているだろう。心置きなく核・ミサイル開発を進められるからだ。

 日米韓3カ国は警戒を怠らず、軍事的にも最大限の圧力をかけていかねばならないときだ。

 ペンス氏は首相との会談に先立って防衛省を訪問し、ミサイル防衛を担う航空自衛隊の地対空誘導弾パトリオット(PAC3)部隊を視察した。

 8日には横田基地(東京都)で部隊を激励する。同基地には、在日米軍司令部に加え、空自の航空総隊司令部と朝鮮国連軍の後方司令部がある。

 日米両国が強い同盟の絆のもと北朝鮮を牽制(けんせい)するものだ。朝鮮半島の非核化まで、手を緩めることは許されない。

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