【甘口辛口】平昌五輪、宣伝利用しているようにしか見えない北朝鮮 純粋なスポーツとして観戦したい

 ■2月9日 マスコミの採用試験の定番に、題目3つを折り込んで短い物語を作る「三題ばなし」がある。1988年のこと。ある出版社で出た題目の一つが「ソウル五輪」だったので、同五輪の開会式に北朝鮮軍が攻めてくる物語を書いた。実際は北朝鮮が攻めてくることはなく、ソウル五輪は成功裏に終わった。

 30年前は荒唐無稽な話だったかもしれないが、今ならどうか。さすがに攻め入る度胸はないだろうが、北朝鮮は平昌五輪の開会式前日(8日)、平壌郊外で朝鮮人民軍創建70周年を記念する軍事パレードを強行した。

 平昌五輪を機に北朝鮮との対話の糸口が見えたという論調もあるが、本当なのか。アイスホッケー女子での韓国・北朝鮮の合同チーム結成や、美女団員が多い「三池淵(サムジヨン)管弦楽団」の韓国での公演は、「平和の祭典」を自国の宣伝に利用しているようにしか見えない。

 安倍首相は7日に米国のペンス副大統領と会談し、核・ミサイル開発を続ける北朝鮮に対して最大限の圧力を継続する方針を確認。「北朝鮮の『ほほ笑み外交』に目を奪われてはいけないとの認識で一致した」と、五輪参加による南北融和ムードにくぎを刺した。ある外交・安全保障専門家は「北朝鮮が『核のカード』を持ったまま米国との対話のテーブルにつくことだけはさせないという点で、日米のスタンスは一致する」と話す。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ