【甘口辛口】公立小のアルマーニ制服は“もやしっ子”を増やすだけでは…たくましく聡明な子供育てるほうが先決

 ■2月10日

 私事で恐縮だが、平日はスーツと決めている。新聞記者としての「制服」のようなものだ。取材相手に対する礼儀からだけではない。安い既製品でも3着あれば、1シーズン乗り切れる。私服より、ずっと安上がり。それでも30代のときに1度、高級ブランドを買ったことがある。イタリアのアルマーニの夏服だった。

 麻地なのに絹のような手触りでフワッとした着心地が最高だった。似合うと言われたことはないが、何年も大事に着て約20年前に手放した。あれ以来、高価過ぎて手が出ない。そんな思いもあってか、公立小学校が8万円のアルマーニ制服導入、保護者が苦情-のニュースには驚いた。

 平昌五輪が始まって、われながら母国愛が高まり、外国に対するライバル心が燃え上がったのか、怒りに近い感情も覚えた。子供たちの制服の利点は本来、安くて丈夫だからのはず。成長の早い児童はすぐ着られなくなるので、アルマーニでは親の負担は計り知れない。泥んこにもなれない“もやしっ子”も増えるだろう。

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