【甘口辛口】春場所が間近でも関心事が「貴乃花一門の異変」というのはいかがなものか

 ■3月7日 春場所の初日が4日後に迫った。前売り券は完売という相変わらずの人気だが、力士の稽古状況より耳目を集めたのが「貴乃花一門の異変」というのも困りものだ。場所前恒例の一門激励会に今年は一門の親方衆が一人も出席せず、急きょ部屋だけの激励会に変わった。求心力低下で親方が孤立を深めたことを露呈したという。

 この手の話題は正直うんざりだが、かといってそれを超える稽古の激しさも伝わってこない。5場所連続休場中の稀勢の里は6日に二所ノ関一門の連合稽古に現れたものの、土俵には入らなかった。次に出場する場所に進退をかけると明言しているだけに、出るにはよほどの勇気がいるだろう。

 「心技体」そろってこその相撲で肝心の「心」が伴わなければ休んだ方が無難だろうし、文句をいう人はいないはずだ。両足親指を痛めている白鵬は5日に出稽古を始めたが、まだ手探り状態。「東京五輪まで取るなら体力を温存しないとね。今場所は休むつもりじゃないの」とささやく親方もいる。

 もう一人の横綱鶴竜も先場所「自分の命」という右手を痛めた。いまのところ3人とも明言していないが、9日の取組編成会議直前にオセロのようにひっくり返り、そろって休場する可能性もある。けがは仕方ないとはいえ、出るという前提で前売り券は売られており横綱土俵入りも料金のうちだ。高い金を払って横綱ゼロではお客はたまらない。

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