【甘口辛口】ゴジラも苦しんだ新人時代のオープン戦…清宮も“爆発型デビュー”で取り返せ!

 ■3月13日 あの大打者、松井秀喜はルーキーだった1993年の巨人キャンプでいきなり柵越えを連発し、首脳陣の度肝を抜いた。しかし、オープン戦ではヤクルト2年目の左腕石井一久の、背中からくるようなカーブに思わずしゃがみ込むなどレベルの違いに圧倒された。53打数5安打、20三振で開幕直前に2軍行きを命じられた。

 ゴールデン・ルーキーの清宮幸太郎(日本ハム)も、オープン戦で苦しんでいる。11日のDeNA戦では先発した同じドラフト1位の左腕・東(立命大)に2打席連続空振り三振に仕留められるなど、4打数4三振。通算19打席連続無安打と、さっぱり快音が聞かれない。

 右手親指を痛め出遅れたキャンプでの振り込み不足もあるが、それ以上に左投手の変化球の見極めがまだまだという。ある専門家によると「東のような大学トップレベルで、即戦力の左投手の変化球は左打者の背中からくる。打席数をこなして、ボールの軌道に慣れないことには清宮といえども簡単には打てないだろう」。

 今週末17日にはイースタン・リーグが開幕する。並みの高卒ルーキーなら2軍落ちだろうが、清宮は「これでは無理」というレベルではなく、まがりなりにも開幕1軍を争っている。スランプや重症のたぐいでもない。初体験ならではの現象で、打席に立ちもっとボールを見ないことには解消しないだろう。

 松井は「(2軍に)落としたことを後悔させるよう頑張る」とイースタンで奮起し5月1日には1軍に上がり、2戦目で初本塁打した。清宮には13日からの広島戦など3試合で判断が下されるかもしれないが、先は長い。たとえ落ちても松井のような爆発型のデビューで取り返せばいい。(今村忠)

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