【iRONNA発】北朝鮮情勢 金正恩外交、日本は「蚊帳の外」でいい

 過去、南北関係と米朝関係、中朝関係、露朝関係が同時に友好的であることはなかった。つまり、南北会談も米朝会談も「簡単に成功するとはかぎらない」、この戦略的視点が大切である。米朝会談の焦点は「北朝鮮の核放棄」「在韓米軍撤退」「米朝平和条約」「対北制裁の解除」、この4つの外交カードをどのように組み合わせて合意できるかだ。極めて難しい交渉であり、決裂の可能性もある。

 ただし、日本にとって朝鮮半島に関わらない政策が「戦略的」だとしても、拉致された日本人の救出は急務だ。そのためには日朝首脳会談が欠かせない。日本は、拉致と核問題を切り離した交渉に持ち込むのが望ましい。安倍首相は4月中旬の訪米でトランプ大統領に対し、米朝会談で拉致解決を議題にさせ、核と切り離した日朝会談の実現を改めて求める必要がある。(重村智計氏)

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【プロフィル】重村智計氏

 しげむら・としみつ 東京通信大教授、早稲田大名誉教授。昭和20年、中国・遼寧省生まれ。毎日新聞記者としてソウル特派員、ワシントン特派員、論説委員などを歴任。著書に『外交敗北』(講談社)、『日韓友好の罪人たち』(風土デザイン研究所)など多数。

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