【甘口辛口】減量失敗で王座剥奪の比嘉は階級変更し名誉挽回を

 ■4月17日 たとえKO勝ちしたところで王者ではない。15日のWBC世界フライ級タイトル戦は、前王者の比嘉大吾(白井・具志堅スポーツ)が前日計量で体重超過(51・7キロ)のため王座を剥奪され案の定、砂を噛むような試合だった。およそ2カ月で11キロもの減量が必要とされたことで体力を消耗してか、手数が少なく9回TKO負けした。

 当日計量はクリアしたが、ふつうならとても闘える状態ではなかったろう。具志堅会長は「2カ月という間隔で試合をさせた私の責任。甘かった」と話した。KOできれば日本新記録の16連続KOという記録は残る。そこが、リングに上がる唯一のよりどころだったのかもしれない。

 「日本は制限体重をしっかり守ることでは世界に誇れる、といわれていたのに恥ずかしい。中止にすべきだった」という声も聞いたが、テレビ中継など簡単に中止にできない興行の難しさもあるだろう。遠くニカラグアから人生をかけてやってきた挑戦者をないがしろにしなかったことで、最低限の体裁は保ったかもしれない。

 ボクシングの計量は1994年から試合前日に変わった。それまでの当日計量では、午前の計量から夜の試合まで体力を回復させる時間的余裕がないという健康上の理由だった。そのため大幅減量でパスした後、大量飲食でリバウンドしパワーで優位に立とうとする考え方が世界の主流になったという。

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