栃木『正論』友の会 「中国権力闘争、今後も続く」

 栃木から日本のあるべき姿を考える「栃木『正論』友の会」の第11回講演会が9日、宇都宮市陽西町の県護国会館で開かれた。産経新聞東京本社編集局の矢板明夫外信部次長が「暴走止まらぬ習近平~2期目政権と日中関係」と題して講演。経済成長の失速や南シナ海問題などで周辺国と関係が悪化した中国が日中関係の修復を求めており、日本は独自外交を展開するチャンスを積極的に活用すべきだと訴えた。

 矢板次長は、中国の習近平国家主席と李克強首相の“ツートップ”が経済政策などをめぐり根本的な方向性が違うことなど共産党の内情を解説。「習近平独裁政権が非常に権力を掌握しているように見えるが、実は内部はかなりもろい。李克強と仲が悪いのに、排除できていない。権力闘争は今後も続く」と分析した。

 日中関係は、これまで靖国参拝問題などで日本が守勢に回ることが多かったが、南シナ海問題を批判する安倍晋三政権になって攻守交代し、外交的な好機と指摘。「中国は守りに弱い。人権の尊重と民主主義の価値観をもっと積極的に発信しないといけない」とした上で、中国当局がスパイ容疑で日本人8人を拘束している問題を挙げ、「冤罪(えんざい)のスパイ容疑だから、対中交渉で最優先に取り戻さないといけない」と強調した。

 講演後の懇親会で、矢板次長は参加者と意見を交わした。宇都宮市の会社員、野村幹三郎さん(84)は「若い人もスマートフォンをいじるばかりでなく、こうした生きた情報を獲得しないと」と話し、講演に満足すると共に、若い年代の参加も必要との見解を示した。

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