金融支援が終了し活気戻るもギリシャ国民に残る亀裂

 8月末、3年ぶりにギリシャのアテネを訪れた。欧州連合(EU)による金融支援終了後の状況を取材するためだ。繁華街は夏の終わりを楽しむ観光客であふれていた。同国では今年、観光客が前年比約2割増加。前回まで過去4回の出張時は財政危機で国内が混乱していただけに、活気ある光景に感慨もあった。

 とはいえ目的は国民の気持ちを聞くこと。店主が仲間を数人集めてくれるという郊外の商店を早速訪ねると、主にチプラス首相の支持者が集まっていた。首相は財政緊縮反対を掲げて3年半前に政権奪取したが、抵抗しきれず、歴代政権同様に緊縮を進めてきた。

 「ギリシャは自由になった」。支援終了をこう喜んだのは男性教師。生活は苦しいが、「チプラス氏は対策をとる。彼はウソをつかない。これからだ」と意気軒高だ。だが、この言葉に「カチン」ときた仲間がいた。「チプラスはウソばかり」。横の男性医師がそう吐き捨てると、2人は大口論に。医師は取材する間もなく去ってしまった…。

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