【iRONNA発】拉致問題 永田町に広がる「河野洋平」的なもの 荒木和博氏

 「次は私自身が金正恩と向き合う」。訪米先で安倍晋三首相が拉致解決への決意をこう述べた。とはいえ、米国頼みのスタンスは変わっていない。永田町には、かつて河野洋平氏が述べた「力ずくではダメ」との本音が蔓延(はびこ)っているようである。

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 最初に河野洋平という政治家を見たのは、新自由クラブの街頭演説だった。どんな演説だったかは記憶にないのだが、熱弁を振るう河野氏の姿は今も記憶に残っている。

 それから20年ぐらいして、当時外相だった河野氏と会うことになった。平成11年、年の瀬も押し迫った12月27日のことである。筆者はこのとき、北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(救う会)の一員であり、拉致被害者家族連絡会(家族会)のメンバーとともに面会した。

 ◆「力ずくではダメ」

 当時、政府は北朝鮮へのコメ支援を画策しており、もともと家族会や救う会との面会には消極的だった。しかし、「座り込みも辞さない」と明らかにしたところ、年末になって面会が実現したのである。このとき、河野氏はこう言った。

 「外務省が表に出て第一線で当たるのに大事なことが2つある。1つは力ずくではダメ、話し合いでやらなければいけない。(中略)もう1つは国交がない。話し合いの場がない、ということ」

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