アベではありません アビー首相への高い評価

 ワシントン首都圏には20万人近くの東アフリカ・エチオピア系住民が住んでいる。国外では最大のコミュニティーといわれており、クレープ状の「インジェラ」と一緒に食べる絶品のエチオピア料理も楽しめる。

 最近、心なしかタクシーやガソリンスタンドで雑談するエチオピア出身者の表情が明るい。

 「彼は若いし、バラバラになった民族を一つにしてくれるだろう。ようやく民主主義が実現するよ」。4月に就任したエチオピアのアビー首相(42)を話題にすると、決まってこんな評価が返ってくる。

 ここは政治の街だけに、米国人からトランプ大統領への愚痴、外国出身者から祖国の権威主義的な指導者への不満を聞かされて閉口することが多いので、エチオピア出身者が以前と打って変わって政治家に前向きな評価をするのは新鮮だ。対立する隣国エリトリア出身者が、和解を進めようとするアビー氏への期待を口にしたのも、意外だった。

 日本にも関心を持ってもらおうと、トランプ氏が安倍晋三首相の名字を「アビー」と発音することがあると教えても、エチオピア出身者の反応は今ひとつ。「アベ」さんがエチオピアで東京五輪の男子マラソン金メダリスト、アベベ選手の家族に会ったことを紹介した方が喜んでもらえる。(加納宏幸「ポトマック通信」)

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