もめ事を抱える韓国人はなぜ高い所に上るのか

【ソウルからヨボセヨ】

 韓国名物に「高空籠城」というのがある。煙突や広告塔など高い所に立て籠もって、要求や訴えを叫ぶというものだ。とくに労働争議の手段として労働者が「解雇反対!」などを叫んで工場の煙突にのぼり、テントなどを張って長期間、籠城する例がよくある。

 その高空籠城で今週、世界新記録が生まれたという。さる企業で解雇労働者の煙突立て籠もりが409日になり、新記録という。ただ、これまでの記録408日も同じ労働争議で別の労働者がやったというから韓国だけでの世界新記録のようだ。

 今回の新記録話に関連し「高い所に上がって周りに何かを訴えるというのは昔からわが国にあった」と、80年以上前の日本統治時代に、商店の瓦屋根の上でチマチョゴリ姿の女性が座り込んでいる写真をテレビが紹介していた。

 高い所に上るのは韓国人の得意といわんばかりに労組員の闘いに同情しているのだが、韓国では夫婦ゲンカも外に出て、周りに自らの言い分を訴えるという風景が以前はよくあった。

 つまり話し合いによる当事者解決が下手なため、周りの衆を頼んでその同情(外部圧力)でコトを有利に運ぼうとするのだ。ルールより感情重視の文化である。韓国社会が法治主義ではなく「情治主義」といわれるゆえんである。(黒田勝弘)

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