【外信コラム】空の混雑も予想される時代に突入 飛び交うヘリ規制議論

 マンハッタンの高層ビル屋上にヘリコプターが衝突した-。10日午後(日本時間11日未明)に流れたニュースの一報を見て、血の気が引いた。「(繁華街)タイムズスクエアの近くだ…」。支局から急いで地下鉄に乗り、事故現場に急行。ビルの周辺は大勢の消防士、マスコミ、ビルから避難した人たちでごった返していた。

 事故では操縦士1人が死亡。顧客をマンハッタンのヘリポートへ運んだ後、1人でニュージャージー州の空港に向かう途中で何らかのトラブルが発生し、進路を見失い、緊急着陸を試みた可能性が高いという。厚い雲に覆われ霧が立ちこめる悪天候の中、ビル屋上に着陸し、巻き添えの犠牲者を出さなかったのは奇跡のように思えた。

 ニューヨークでは富裕層向けや観光用としてヘリコプターの利用が人気だ。ただ近年、事故が相次いでおり、地元議員からは、安全のため、マンハッタン上空を飛行禁止にすべきだとの声が出始めている。

 一方、道路の混雑が常態化する中、空の需要は高まっている。スマートフォンのアプリで予約する配車サービス「ウーバー」は来月からマンハッタンとケネディ国際空港をヘリコプターで結ぶサービスを開始。空の混雑も予想される時代に突入し、ヘリコプターの規制議論が活発化している。(上塚真由「アイ・ラブ・ニューヨーク」)

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