【外信コラム】韓国マスコミは対日哨戒機事件も再検証してみては…北の亡命船が物語るもの

 日本海に面した韓国の東海岸の浜辺には厳重な鉄条網が張られていて自由に出入りできないところが多い。北朝鮮からのスパイや武装工作員などの侵入を防ぐためだが、実際、20年ほど前までは武装ゲリラがひそかに上陸したり、侵入してきた小型潜水艦が岩場で座礁し捕まったりしている。

 近年、北との緊張が緩み海水浴場に開放されるところが増えているが、今月見つかった北からの亡命者の船は堂々と港に入り住民に亡命を知らせたというから浜辺の鉄条網などどこかバカバカしい感じがする。

 今回の亡命事件で、船は南北境界線を越え長時間にわたって韓国の領海を航行しているのに韓国海軍はまったく気づかなかったという、底抜けぶりが暴露され話題だ。マスコミをはじめ世論の強い批判を浴びているが、北に甘い文在寅政権下で対北緊張感の緩みが軍にまで広がっている?

 ところで日本相手の対哨戒機レーダー照射事件の際、韓国海軍と韓国マスコミは日本に対する居直り・非難で事態をごまかした。肝心の北相手に海上捜索や哨戒活動がまともにできていない韓国海軍の能力をよそに、日本相手となるととたんに官民挙げて威張ってみせたのだ。今回、事態追及、真相究明に懸命の韓国マスコミは対日哨戒機事件も再検証してみてはどうかな。(黒田勝弘「ソウルからヨボセヨ」)

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