【外信コラム】先生が意気込みを語る米国の新学期

 3カ月近くの長い夏休みが終わり、学校の新年度が始まった。8月末になると、「バックツースクール」といって学用品の準備を促すコマーシャルや広告があふれ始め、子供は楽しい夏を惜しみ、大人は一日中家にいた子供たちの世話から解放されると、うきうきし始める。

 先日、子供が通う高校で開かれた保護者イベントに参加した。新年度のスタートにあたり、各授業を受け持つ教師が説明する一種のプレゼンのような感じだ。こちらでは日本のように授業参観はないので、学校の様子を見に行くには絶好の機会になっている。

 子供が選択した授業の各教室を約10分ずつ訪問し、担当教師から説明を受けるのだが、いずれも自身の趣味やこれまでの経歴を紹介しつつ、生徒を指導することへの意気込みを語る。

 教える内容だけでなく、授業の目的や目標、それに至る手法や課題の出し方などを細かく説明したうえで、分からないことがあればいつでも質問に応じるとしてメールアドレスなどを公開。補習時間も確保するという手厚いサポートには驚かされるばかりだった。

 そんな情熱的な教師たちだが、わが家の子供に聞くと、「ああ、夏休みに戻りたい」とつい漏らした先生もいたようだ。やはり本音はそうだろうな。(住井亨介「ポトマック通信」)

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