【外信コラム】トランプ氏の「タイタニック・ハグ」

 トランプ米大統領が野球のメジャーリーグ選手をハグした(抱きしめた)ことがちょっとした話題だ。

 ハグされたのは、球団初のワールドシリーズ(WS)制覇を果たしたワシントン・ナショナルズで捕手を務める日系のカート・スズキ選手。チームがホワイトハウスを表敬訪問した際、トランプ氏は同氏の選挙スローガン「米国を再び偉大に(Make America Great Again)」と書かれた赤帽子をかぶってあいさつしたスズキ選手を背後からハグしてみせた。

 名画「タイタニック」で主人公がヒロインを船の舳先(へさき)で後ろから抱きしめたシーンに似ており、「タイタニック・モーメント(タイタニックの場面)」として一般紙も取り上げた。

 ワシントンでのシリーズ第5戦を球場で観戦したトランプ氏だが、ウクライナ疑惑の渦中で観客からは「やつを刑務所に入れろ」とブーイングが起きた。

 そんなこともあって表敬を受けたトランプ氏の喜びはひとしおだった。「米国民はナッツ(ナショナルズの愛称)の野球に首ったけだ。人々はナッツと弾劾訴追の話ばかりしている。私はナッツの話の方がずっと好きだが」と自虐気味に笑いを誘ったトランプ氏。自らの船の針路が多少なりとも気にかかったのだろうか。(住井亨介「ポトマック通信」)

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