中国に翻弄されるビットコイン 危うい価格上昇、政策次第で乱高下 トランプ相場も影響

 インターネット上の仮想通貨「ビットコイン」の価格が乱高下している。昨年11月の米大統領選を受けた「トランプ相場」で人民元の下落が加速する中、取引の9割を占める中国で避難先となったビットコインが高騰、今月5日には最高値をつけた。だがその後、中国当局が規制を強化したことで急落。「未来の通貨」として期待を集めるビットコインだが、リスクが浮き彫りになっている。(中村智隆)

 国内取引所大手のビットフライヤー(東京都港区)によると、ビットコインの価格は5日午後に1ビットコイン当たり約15万円と最高値を更新した。しかし、同日夜には11万円を割り込んだ。11日にはさらに下げ幅を拡大、現在は9万円程度で推移している。

 乱高下の主因は中国だ。米大統領選後にドル高・元安が進行し、中国でリスク回避のため元でビットコインを購入する個人が増加、騰勢が強まった。買ったビットコインをドルなどの外貨に換え、外貨規制をくぐり抜ける狙いがあったとみられる。

 だが今月5日、過度な元安を抑えたい中国当局が市場の引き締めに動き、元が反発。対照的にビットコインは「売りが優勢になった」(業界関係者)。

 11日には、中国の中央銀行である中国人民銀行が、ビットコインの取引所に対し、マネーロンダリング(資金洗浄)や不正な為替取引などがないか調査に乗り出したと発表し、値下がりが加速した。

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