平和堂、オークワが仕掛ける拡大戦略 中部地方にじわり浸透

【ビジネスの裏側】

 滋賀県を地盤とするスーパー、平和堂と和歌山県地盤のオークワの2社が、中部地方に浸透する戦略を鮮明にしている。いずれも地元の商圏で人口減少の傾向がみられ、版図を広げる必要に迫られているのだ。一方で中部地方のスーパーも関西に攻め込んできた。顧客争奪戦は激しくなりそうだ。(藤谷茂樹)

 染み渡るように

 滋賀県内で72店を展開する平和堂。平成26年に愛知県内に3店をオープンして以降、中部地方への進出を加速している。現在、愛知、岐阜両県でグループ全体で24店を構えている。大阪府内でも昨年、4店を設けて18店に拡大した。

 中部地方、大阪とも地盤の滋賀県から近く、仕入れルートや物流網を拡大、延長しやすい。同社は「少しずつ染み渡るように進出を図ってきた」と説明する。

 一方、和歌山県地盤のオークワも昨年は愛知、岐阜両県に計4店を開いた。両県の店舗は計27店となった。

 昨年2月には東海商品部を設け、ご当地商品の発掘を強化し、今年2月には岐阜県安八町で総菜工場が稼働した。この工場では「中部地方の味付けを合わせ、商品を展開する」(同社幹部)ため、しょうゆなどは地元産を使っている。

 合併で足場を築く

 両社は中部地方進出にあたり、それぞれM&A(企業の合併・買収)も積極活用している。

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