日銀総裁4年 “ポスト黒田” 黒田氏トップも予想は混戦模様

 黒田総裁の任期が残り1年となり、「日銀ウオッチャー」の間では早くも後任をめぐる観測が飛び交う。複数回答で候補を挙げてもらったところ、トップは黒田氏だった。しかし、2位以下を突き放すほどではなく、副総裁の中曽宏氏や駐スイス大使の本田悦朗氏が上位に入り、混戦もようにあるといえそうだ。

 黒田氏は12票を集めた。続投になれば、平成10年に新日銀法が施行されて以降、初めてとなる。

 黒田氏がアベノミクスを先導してきたことを踏まえ、「現政権との政策対応の一体性を担保できる」(みずほ総研の高田創氏)など、政策の継続性を重視する声が多かった。政策の継続性から、2位の中曽氏、4位に日銀理事の雨宮正佳氏と、名前の挙がった7人のうち日銀の現執行部が3人を占めた。

 本田氏は3位。内閣官房参与として安倍政権を支えてきた実績から、「安倍首相からの信頼が絶大とみられる」(三菱UFJモルガン・スタンレー証券の嶋中雄二氏)といった見方が目立った。同様の理由から、米コロンビア大教授の伊藤隆敏氏や金融庁長官の森信親氏の名前も挙がった。

 日銀には2%の物価上昇目標がある中、「出口戦略」は次の総裁に託される可能性が高い。次期総裁には「(緩やかな金融政策正常化を目指す)ハト派として市場に安心感を与えられる」(ソシエテ・ジェネラル証券の会田卓司氏)、「政治家や財政当局との高い調整能力」(野村証券の美和卓氏)が求められそうだ。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ

    どう思う?

    「どう思う?」一覧