「瑞風」「四季島」のポジションは? 旅づくりのプロが観光列車を分類

《6月17日、JR西日本の「トワイライトエクスプレス瑞風」が運行を開始する。JR3社のクルーズトレインが出そろったことで、日本の鉄道旅が新たな高みに到達したといえる。いまや“観光列車”が鉄道業界と旅行業界のキーワードだが、そもそも観光列車とは何か。ビジネスとして語る上で、そろそろ情報の整理と定義が必要だ。[杉山淳一,ITmedia]》

 「いま、日本で観光列車と呼ばれる列車はいくつありますか?」という質問をいただく。私が本連載で観光列車についてしつこく書いているせいだろう。しかし、答えが難しい。この質問は「観光列車とは何か」という質問に答えるところから始めなくてはいけない。数える対象が定まらないと数えられない。

 せっかちな方のために、先に数字を上げる。通年運行、季節運行などを合わせて、観光列車はだいたい120以上ある。この数字に驚く方も多い。私の定義ではこうなる。しかし、自信に揺らぎがあって、ズバリ数字を言えない。もどかしいけれど、今回はその話を読んでいただきたい。

「トワイライトエクスプレス瑞風」。クルーズトレイン御三家の1つ(JR西日本提供)

「トワイライトエクスプレス瑞風」。クルーズトレイン御三家の1つ(JR西日本提供)

 先日、JR東日本の「トランスイート四季島」が運行を開始した。6月17日にはJR西日本の「トワイライトエクスプレス瑞風」が運行を開始する。先行しているJR九州の「ななつ星in九州」と合わせて、御三家が出そろった。ホテルのような居住性があり、レストランを備え、スタッフの手厚いおもてなしがある。これらの列車を船旅になぞらえて“クルーズトレイン”と呼ぶ。あるいは豪華観光列車と称される。

 「豪華観光列車があるなら、豪華ではないけれど、庶民にも手が届く観光列車があるはず。そんな観光列車も知りたい。日本に観光列車はどのくらいありますか?」「120以上ありますね」「びっくり!」というわけだ。狭い日本に観光列車がウジャウジャと走っている。そんな印象を持つかもしれない。120以上あっても、触れる機会が少ないから多さを実感しない。つまり日本は広い。だから面白い。

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