「元のシャープに戻るのでは?」と不安 戴社長による“長期政権”望む株主ら

【ビジネスの裏側】

 経営再建中のシャープが急速に業績を回復し、親会社の台湾・鴻(ホン)海(ハイ)精密工業から送り込まれた戴(たい)正(せい)呉(ご)社長の経営手腕に対する評価は高まる一方だ。しかし、戴氏は来年3月の実現を目指す東京証券取引所1部への復帰を機に社長を辞める意向を表明している。戴社長が去れば、不振を極めたかつてのシャープに戻るとの懸念もあり、早くも後継者探しが課題として浮上してきた。(橋本亮)

 ゴーン氏のように

 「健康に気をつけて1日でも長くシャープにいて」

 「(日産自動車会長の)カルロス・ゴーン氏のように長く経営をしてほしい」

 シャープが6月20日に堺市の本社で開いた株主総会では、東証1部復帰後も戴社長が続投するよう求める意見が相次いだ。

 戴社長は平成31年度までの中期経営計画の期間中は会長などの役職で経営に関与する考えを示し、「次は日本人の社長に引き継ぐ。後継者も育てたい」と語ったが、総会を見る限り多くの株主が戴社長の“長期政権”を望んでいる。

 シャープは鴻海との連携による徹底的なコスト削減などを進めたことが功を奏し、29年3月期連結決算で3年ぶりの営業黒字を達成。30年3月期に4年ぶりの最終黒字を見込むなど、足元では業績の回復基調が鮮明になっている。

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