VR、創作意欲を刺激 ゲームから映像作品へ

 仮想現実(VR)技術を使った映像コンテンツをつくる動きが活発化している。従来はできなかった表現が可能になるため、クリエーターの意欲が強いという。VRを楽しめる端末はまだ普及しておらず、収益性が課題だが、将来的にはゲームなどとともに、映像コンテンツ市場も拡大が予想されており、各社はノウハウの蓄積に余念がない。

 ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)が販売する「プレイステーション(PS)VR」は、主にゲームを楽しむ端末だが、専用の映像コンテンツの提供も目立つ。SIEと映像制作のアニプレックス、カヤックは、アニメ映画を題材とした映像作品「傷物語VR」を開発した。ゴーグル型の端末をかぶると、アニメの登場人物が隣に座り、一緒に映画のハイライト映像を見るという内容だ。

 教室で見始めたはずが、いつの間にか屋外にいたり、映像が水たまりや割れたガラスの破片、霧に投影されたりする。利用者の視線や行動により、隣に座る登場人物の反応が変わるという相互作用も特徴。ゲームと映像作品の“垣根”が低くなっていく方向性を印象づける。

 KDDIは日本航空などと組み、国際線の機内でVRの映像コンテンツを楽しめるサービスの実証実験を始める。SIEの日本・アジア地域の制作技術責任者を務める秋山賢成氏は、「新しい娯楽をつくろうとするクリエーターの意欲は非常に強い」と話している。

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