離職者に悩む介護の現場 IoTは未来への切り札か 血の通わないケアの始まりか

 【経済インサイド】

 高齢時代を迎え需要が高まるばかりの介護施設や老人ホーム。こうした施設としては一見無縁にも見える、あらゆるモノがインターネットにつながる「IoT」技術の活用が広がっている。センサーで危険性を検知してネット回線を通じて介護スタッフに通知する。入所者の安全第一を主眼にしたシステムだが介護スタッフの負担軽減の側面もある。IT化が進む施設の現場をリポートする。

■排尿タイミングを予知

 SOMPOホールディングス傘下で介護事業を手がけるSOMPOケアネクスト。介護付き有料老人ホーム「SOMPOケア ラヴィーレ」に4月から着々と導入が進むのはIoTを使った自慢のシステムだ。

 排尿センサー▽浴室見守りセンサー▽居室見守りセンサー-という3種類のセンサーを使い分け、入所者を360度見守る。中でもベンチャーのトリプル・ダブリュー・ジャパン(東京)が開発した排尿センサー「ディーフリー」は、要介護者の排尿のタイミングをずばり予知する画期的な機器だ。

 ディーフリーは、超音波センサーを膀胱(ぼうこう)付近の下腹部に貼る。エコー診断と同じ要領でセンサーが膀胱内にたまった尿の量を測定。その量が膀胱いっぱいに近ければ、10分後に排尿のタイミングが来る-との通知を、ネット回線を通じスタッフ側のタブレットに送り、排泄(はいせつ)介助につなげる流れだ。

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