78年ぶり万博誘致、仏の思惑 若さを強調、経済力で勝るドイツに一矢報いたい?

【ビジネスの裏側】

 日本など4カ国が誘致を争っている2025年国際博覧会(万博)。なかでもフランスは19世紀からパリで開催を重ね、歴史を築いた「元祖・万博」だ。ただ、今回はパリ近郊の農村地帯で開催を計画し、若さを前面に押し出す。欧州連合(EU)の主導権を争うドイツは00年にハノーバー万博を開催したが大赤字。新しいコンセプトの万博を成功させ、経済力で上をいくドイツに一矢を報いたいという思惑もあるようだ。(牛島要平)

 プレゼンで緊張感

 25年万博に立候補しているのは、大阪での開催を目指す日本のほか、フランス、ロシア(エカテリンブルク)、アゼルバイジャン(バクー)。万博開催地は来年11月のBIE総会で、加盟国170カ国の投票で決定される。

 今年11月15日、パリの博覧会国際事務局(BIE)総会で4カ国による2回目のプレゼンテーションが行われ、誘致合戦はいよいよ熱を帯びてきた。

 「私たちの計画は大変良いものだが、(誘致の)競争がある。本当の勝負はこれから。前もって勝ち取れるものは何もない」

 総会翌日、パリで配られていた日刊紙「Cニュース・マタン」には、フランスのパスカル・ラミー博覧会担当省庁間代表がそう語ったとの記事が掲載された。

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