国内自動車大手がEVよりもFCV(燃料電池車)にこだわるワケ

 三菱UFJモルガン・スタンレー証券の杉本氏は「定時走行する燃料電池バスがカギを握る」とみる。バスで一定量の水素が消費されるようになれば、水素ステーション運営上の固定費が回収しやすくなるからだ。

 トヨタは2020年東京五輪・パラリンピックに合わせ、水素の貯蔵タンクを10本搭載した燃料電池バスを東京都内を中心に100台導入する計画だ。

 米カリフォルニア州では、家畜排せつ物などから水素を取り出し燃料電池で発電するメガワット規模の燃料電池発電所を20年に稼働。電力の一部をトヨタの物流拠点に供給するほか、水素を実証試験中の大型燃料電池トラックなどに使う計画も打ち出した。

 杉本氏はバスなどで普及に向けた基盤を構築し、用途を広げる道筋を提案する。

 「最終的に目指すべき姿は、電気と水素を活用した多様なエネルギーから成り立っている社会だ」

 平成29年12月18日、トヨタの寺師茂樹副社長は電動車の普及に向けた説明会で、EVとの併走を改めて宣言。42年までに走行中に排ガスを出さないZEV(ゼロ・エミッション・ビークル)のEVとFCVの販売を合計100万台に引き上げる目標を掲げた。

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